ネパールの国旗は、なぜ長方形ではないの?
世界の国旗の多くは長方形です。その中でネパールの国旗は、二つの三角形を上下に重ねたような形をしており、すぐに目を引きます。
現在使われている国旗の中で、長方形ではないのはネパールの国旗だけです。この形が、世界でも特に個性的でよく知られた旗にしています。
ネパールの国旗はどんな旗?
赤い二つの三角形の旗を組み合わせ、その外側を青で縁取っています。上の三角形には月、下の三角形には太陽が描かれています。
一見すると簡潔なデザインですが、構造は独特です。一般的な国旗が長方形を基本とするのに対し、ネパールの国旗の比率は細かな幾何学的規則で定められています。
なぜ長方形ではない?
この形はネパールの長い伝統に由来します。現在の国旗ができる前から、この地域では三角形の旗が使われていました。現在の国旗は、伝統的な二つの旗を一つに組み合わせたものです。
二つの三角形は、ヒマラヤ山脈や、ヒンドゥー教と仏教という二つの大きな宗教的伝統に結び付けて説明されることもあります。ただし、象徴の解釈は一様ではなく、すべての意味が同じように定められているわけではありません。
単にほかの国と違う形を選んだのではなく、ネパール自身の歴史と旗の伝統を受け継いだ姿なのです。
太陽と月は何を表す?
太陽と月は、ネパールを代表する象徴です。「太陽と月が存在する限り、ネパールも存続する」という願いを表すとよく説明されます。
継続、平和、永続性とも結び付けられます。昔の旗には太陽と月に顔が描かれていましたが、現在の旗では簡略化されています。
この二つのモチーフは遠くから見ても分かりやすく、ほかのアジアの国旗との違いを際立たせています。
赤と青にはどんな意味がある?
主な色である赤は、勇気や国のアイデンティティ、国花のシャクナゲと結び付けられます。青い縁取りは平和や調和を表すと解釈されます。
赤と青の対比は印象的です。国旗そのものの珍しい形も、その色の組み合わせをいっそう目立たせています。
世界で最も珍しい国旗?
独特の輪郭から、ネパールの国旗を世界で最も珍しい国旗の一つと考える人は少なくありません。
もちろん、ほかにも特徴的な旗はあります。スイスやバチカンの国旗は正方形に近い形で、アメリカのオレゴン州の旗は表と裏で図柄が異なります。それでも、長方形ではない国旗という点でネパールは唯一の存在です。
作るのは難しい?
正確な幾何学的構成に従う必要があるため、通常の長方形の旗よりも製作に手間がかかります。公式な形はネパールの憲法に細かく定められています。
見た目だけでなく、作図方法にも特色があることが、旗章学の観点からも興味深い点です。
国旗クイズで見分けるコツ
上下に重なる二つの三角形があれば、ネパールを思い浮かべましょう。赤い地、青い縁、月と太陽も、見分けるための手掛かりになります。
Vexillaでネパールの国旗を調べる
国旗の形や色を確認し、ほかのアジアの国旗と比べることができます。
国旗クイズで練習する
独特の形のおかげで、ネパールの国旗は覚えやすい旗です。国旗クイズで見分け方を練習してみましょう。
参考資料
写真: Arun Ghimire / Unsplash
